不機嫌な彼のカミナリ注意報
「風見さんは真那が思ってるほど酷い人じゃないよ? そりゃ……口は悪いけどさ。ちゃんとやさしい部分もある人だよ」

 だから余計な心配は要らない。
 そういう意味を込めて言ったのに、真那がみるみるうちに目を丸くしていく。

「こら、寧々! 早く目を覚ましなさい!」

 突然私につかみかかるようにして、真那は私の両頬を伸びるほど真横に引っ張った。

「い、いたっ! んんっ……いはいっ……!」

 掴みかかる真那を必死に引き剥がしたものの、私の頬は見事にそのあと真っ赤になっていた。

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