不機嫌な彼のカミナリ注意報
 俯きながらミーティングルームから離れると、ちょうど通りかかった風見さんとぶつかりそうになった。

「うわっ! すみません」

「なにをボーっと歩いてるんだ。……ていうかお前、顔が赤くないか?」

 そう指摘され、あわてて自分の手の甲で隠すように確かめた。
 追求を逃れるために、咄嗟に風見さんから視線を逸らせる。
 自覚はあったけれど、やっぱり頬は熱かった。

「体調が悪いなら今日はもう帰れよ。明日も通常業務が待ってる」

「は、はい! そ、そうですよね。帰ります! 今日はもう私、帰らせていただきますんで!」

「お前……どうしてそんなにあわててるんだよ」


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