不機嫌な彼のカミナリ注意報
 私は持って来ていたタオルを鞄から出して汗を拭い、クーラーボックスを持ってコンロまで歩き出した。
 さすがにこれは………お、重い。

 よたよたとしながらコンロまで辿り着いたのに、そこの場所には誰もいなくて、 火もまだ準備されてないみたいだ。

「おー、悪い悪い。向こうのコンロで手間取って、こっちは今からなんだ」

 あわてて駆け寄って来たのは、大脇(おおわき)さんという男性だ。たしか笹岡さんと同期のはず。
 私とは違うチームだから、普段はあまり交流がないので緊張する。

 大脇さんはジムで鍛えているのか、なにかスポーツをしているのかわからないけれど、髪は短髪でガッチリした筋肉質の体型をしている。
 暑いからTシャツの袖を肩まで捲り上げているせいで、ムキムキとした男らしい筋肉を惜しげもなく披露していた。


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