不機嫌な彼のカミナリ注意報
 ふたりは同期だし、チームは違えど同じくリーダーをやってる人同士だ。
 これくらい仲が良くても当たり前なのだろう。

 でも……羨ましいな。
 私もあんなふうに、フランクに風見さんと会話ができたらいいのにと思うから。
 なぜか胸の奥に、ズキっと痛みが走った。

「そっちはもう火は着いてんだろ? こっちはまだなんにも出来てない状態なんだよ!」

「あら、緒川さんには随分とやさしいのね」

「……あ゛?」

「同じチームの後輩だからかしら? それとも……」

 瀬戸さんの、その含みを持たせた言葉を聞いて私の顔が熱くなっていく。
 元々暑い上にこれでは熱中症になりそうだ。


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