不機嫌な彼のカミナリ注意報
「……い。…きろ。おい、起きろって!」

 体を揺さぶられる感覚がして、その瞬間バチっと目が覚めると、自分の寝室の見慣れた天井が見えた。
 だけど、すぐ傍にいる人物に私は驚いて目を見張る。

「……か、風見さん……なんで……?」

 なぜか私の寝ているベッドの傍で、風見さんが私を見下ろしている。
 ……心配そうな表情で。

「うなされてたが、大丈夫か?」

 私……夢を見てうなされていたみたいだ。

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