不機嫌な彼のカミナリ注意報
「“トーヤ”っていうのは……誰だ?」

 突如風見さんからそんな爆弾を落とされて、普通にしていられるほど私の心臓は強く出来ていない。
 これでもかというほど動揺し、心臓は早鐘を打ち続ける。

「うなされながらその名前を言ってた。お前が好きな……韓流の俳優の名前か? 違うよな。だったら元カレってとこか……」

「……」

「悪い。言いたくないなら、言わなくてもいい」

 言葉に詰まる私に気づいて、風見さんがフイっとまた視線をそらせる。
 きっと、マズいことを聞いたと思ってバツが悪くなったのだろう。

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