不機嫌な彼のカミナリ注意報
 だけど翌日の日曜になっても連絡がなかった。
 きっとあのまま寝込んでいるのだろうと思い、コンビニで買い物をしてからアイツのところに立ち寄ったが……
 チャイムをいくら鳴らせど応答がない。

 玄関の鍵は閉まっているが、アイツは中にいるはずだ。
 鍵を持って帰ってよかったと、あの時は本当にそう思った。

 アイツは部屋の中でただ寝ていただけだった。……十八時間も。
 ふざけるな。俺がどれだけ心配したかわかってるのか。

 というか、俺もわざわざ心配して見に来るなんてバカみたいに人がいい。
 まるでアイツのお人よしが移ったみたいだ。

< 245 / 328 >

この作品をシェア

pagetop