不機嫌な彼のカミナリ注意報
 風見さんがポツリと言えば、瀬戸さんがニヤリと笑う。

 こんなに怒っている風見さん相手によく笑っていられるなと、変なところで感心してしまった。
 新入社員の子なら、一度目の怒号で間違いなく泣くと思う。

「じゃあ風見くん、決着をつける? 今日の飲み会に風見くんは特別に参加させてあげる」

「はぁ?!」

「私と風見くんと緒川さん、三人で行きましょ」

 いや、いやいやいやいや!
 それはなんの罰ゲームなのでしょうか。
 なぜ私がこんな険悪ムードなふたりと一緒に、金曜の夜を過ごさなきゃいけないのかわからない。

「緒川さん、あなたが主役なんだから逃げないでよ?」

「えぇ?!」

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