不機嫌な彼のカミナリ注意報
「だけどお前、清瀬は違うチームだろ。必要以上に手伝ってやる義理はないんだぞ?」

「チームは違っても、同じマーケティング部じゃないですか!」

 私が瞬時に反論したのが意外だったのか、風見さんは少し目を丸くしながらも、すぐに眉間にシワをよせた。
 先ほど緩まった表情が、また不機嫌なものへ変わった瞬間だった。

「俺にはむかうとは、いい度胸だ」

 どうしよう。本気で怒らせてしまったかもしれないと直感し、顔から血の気が引いた。

「で、でも……」

「でもなんだ?」

「………」

「俺に言いたいことあるなら、言ってみろよ」

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