不機嫌な彼のカミナリ注意報
 どうしてなのかわからないけれど、私はうれしくて仕方なくて。
 このとき……満面の笑みを風見さんに向けていた。

 ここに来た当初は、風見さんとまさかこんなふうに笑い合える日が来るなんて想像できなかった。

 ふたりで会社を出て並んで歩く。
 これから向かうお店は、もちろん風見さんにお任せだ。

 ビールが飲みたいと言っていたから、てっきり居酒屋だと思っていたけれど、連れてきてもらったお店は落ち着いた感じのイタリアンレストランだった。

 風見さんとイタリアン………これまた意外な組み合わせのような気がする。


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