鈴姫伝説
「──うそ…………」
天使をまた一人倒したゆきなが、口もとを押さえた。
伝説の鈴が……。
これじゃあもう変身と、千のキズを治すことも……!
『…………』
あたしの中の鈴姫は黙ったまま。
頭の血の気が引いていくのがわかる。
こんなの、どうしたらいいの?
『すずか……気をしっかり持って……』
そんな中、支えになっているのは鈴姫の優しく気高い声だけ……。
『落ち着いて。
私は一旦消えます。
でも、大丈夫。
この人の言うことをしっかり聞いて……』
「鈴姫ッ!」
返事をする前に、彼女の声は消えてしまう。
身体の感覚が戻ってくる。
それが一気にダルさへと変わった。