鈴姫伝説
──コツン、コツン……。
ミューマに続いて、お城の中を歩く。
勝手に入っていいのかな……。
身分の高い人しか入れなくない?
お城なんて……。
びくびくしているのはあたしだけ。
もー!
お城のなかはとても豪華で、赤い絨毯がどこまでも敷かれている。
所々、蝋燭に赤い火が灯っていた。
その時、あたしたち以外の足音がした。
高いハイヒールみたいな靴の音……。
「っえ!?」
気づくとミューマがその場に膝ま付いている。
ゆきなを見ると、彼女も同じことをしていた。
あたしはただ、立ち尽くすだけ。
あたしの前で高い足音は止まった。
誰……?
頭を上げると、そこには人の影かがあった。