俺様王子と2℃の恋
「いえ、なんでもないです。
 忘れちゃった」

「……ふうん、そう」

「うん」

 そうして、何事もなく歩く。

 もちろん下駄箱についた時はこれまで以上に距離をあけて、超厳戒態勢をする。
 そのことについて、そっちがそーだろあーだのとまた不毛な争いが勃発したのは言うまでもなく……

「はぁ~……おはよ時音」

「お、おはよう彩花ちゃん」

 結果、教室に着いた時はバスの中よりももう少し疲れた顔になっていたのだった。
< 273 / 319 >

この作品をシェア

pagetop