俺様王子と2℃の恋
「それより彩花ちゃん、俺はいつでも待ってるからね!」

「へ?」

「あの王子と別れるの!
 むしろ今からだって――」

「あ。もうこんな時間。じゃあまた」

「あ~彩花ちゃんのいじわる!
 でもそこも好きだよ!」

 三里さんの性格がいよいよ分からなくなってきた。

「はぁ、はぁ」

 やばくならない内に逃げられたのは良かった、けど……


“でもなんか、思いつめたような感じだったよ?”


「……」

 その言葉が胸に引っ掛かって、とれることはなかった。
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