俺様王子と2℃の恋
 私はもっと自分に磨きをかけなきゃなー

 とそう思っていた時だった。明らかに私よりも可愛い人が、電柱から出てきた。

「ん? 誰あれ。なにあれ」

 私も人のこと言えないけど、それは明らかに樹を待ち伏せしているような感じで……現に、樹の側に迫っている。

 その人の恰好はミニスカートにブラウスという大人っぽい恰好……なのに髪は金髪と、どこをとっても目立つ格好だった。スカートの下から伸びる足は長く、この人が樹の隣に並べば間違いなく美男美女と呼べるほどだった。

「しかも胸が大きい……」

 自身のコンプレックスは募るばかり。
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