俺様王子と2℃の恋
「そ、そんなカッコいい顔で笑わないでください」

「なに? 俺にずっと笑うなって言ってんの?」

「ち、違います! けど……」

 モジモジしていると、ふっと影が落ちる。顔をあげるとお互いの前髪が触れ合う距離に樹がいた。

 そして――

 チュッ

 まるで何かを攫っていくように、それくらい速いスピードで私の口へキスをする。
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