俺様王子と2℃の恋

4

「あの私、本当に急いで――」

 その時だった。

「いいから、こい」

「え、ちょ、うわ!?」

 腕を引っ張られてカバンもろとも王宮さんの元へ引き寄せられる。かと思いきや、彼が歩くため私もついて歩くしかない。

 連行――

 この言葉が一番しっくりきた。
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