【完】金髪クンの恋愛事情
「花咲さん、黒澤どこ行ったか知らないの?」
「……知ってる…」
声を振り絞って言った言葉は聞こえただろうか。
そう思い顔を上げると聞こえてたらしく、
「じゃどこ行ったか教えてくれる?」
と言った。
「えっと……家に、帰ったよ。
…カバンないし。」
私がそう言ったとたんクラスの人たちは話し始めた。
その内容は全員、似たような会話だった。
「黒澤君、帰ってくれたんだぁ。
よかったぁ!」
とか、
「黒澤がいるとクラスが凍りつくんだよな。」
とか、
「黒澤、マジ目障りだし帰ってくれて嬉しいわ。」
とかそんな会話ばかり。