可愛いなんてバカらしい
生徒会室は異様な雰囲気が漂っていた。


少し暗い雰囲気がある。


本当にこんなところに美人がいるの?


まぁ、いっか。


とりあえず、噂の綺麗なお顔を拝見しよーっと。


気分は悪くなかった。


むしろ、テンションは上がっていた。


ルンルンでドアに手をかけた。


すると、勝手にドアが開いた。


「きゃっ」


可愛い声。


鼻に香るシャンプーのいい匂い。


「びっくりしたぁ。ごめんなさい!」


くりっとした目。


少し長めの黒い髪。


初めて男の感情を抱いた。


こいつ.....可愛い.....。


テンションは静かに収まった。


そして、徐々に徐々に上昇していった。


「えっと、あの....?生徒会室に何か用ですか?」


控えめの口調。


動くたんびにシャンプーのいい匂いがする。


「大丈夫ですか?」


「へ?!
あ、いや、その....。
ちょっと部屋間違えたみたいで~。
えへへ~。」


「ぁ、そうなんですか!すいません、私の勘違いで....」


なんて控えめなんだろう。


ヤバイ、ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ。


静まれ心臓ぉぉおおおおお!
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