ナイト!




「七瀬さんって、ホテル王の愛娘だったんだ」


「つっ〜〜〜!?」





夏休みが終わり、文化祭の準備が始まった今日この頃。



生徒会室にはあたしと、茅野くん二人きり。




「な、なんでっ…」

「なんでも何も、あの時理事長の側にいたから話くらいは聞こえるし、理事長と対等な話せる東雲って言ったら、あの東雲しかないだろう」

「そ、それは…」

「あの後、君のこと理事長話してくれたし」

「なっ…!?」



理事長!?

何やってくれてるんですか!?

秘密にしておくっては言ってないけど、今までの流れだったら、秘密にしておかなきゃでしょ!?



ま、まさか…



「ナイトの奴等は知らない」

「えっ、」

「理事長が直接言ったのは俺だけ。俺からあいつらには言う必要もないし」

「あ、ありが…」

「だって言えるわけないだろう。東雲と南雲は昔から因縁があるに」

「っ……」



< 112 / 574 >

この作品をシェア

pagetop