ナイト!



「あの子も、きっと闇を持っている」




出会った頃から、結衣の言葉には重みがあった。



誰もが結衣の言葉に従うし、それに刃向かおうともしないのは、心の中にストンと入ってくるから。




結衣はまさしく、トップに立つべき人間なんだ。




「だからって言ったって、マジでキスすることはねぇだろ」

「いや、ちょっと、ムカついてさ」

「…?」




結衣をムカつかせるなんて、彼女は一体何をしたんだ?





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