雨のち晴れ
すぐにバスが来て
春菜は乗り込んだ


だがしかし
中は満員だった



知らない人が後ろに立っている
それだけで、春菜を恐怖心が襲った


気持ちの悪くなった春菜はその場に座り込んだ


春菜は苦しくて仕方なかった

それもそうだろう
春菜にとってバスに乗ることは学生時代の通勤以来である


そんな春菜に誰も声をかけようとはしなかった


冷たい世の中だ
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