さくらへようこそ
「まあ、こうしてお酒が飲めるのはいいことだよな」

不動産屋が笑いながら言った。

「そうそう、暑いとビールがうまいの何のって!」

4人で笑いあっていたその時だった。

カランカラン

ドアに備えつけてあったベルが鳴ったと思ったら、誰かが入ってきた。

ツーブロックにした金色の髪の男だった。

黒いTシャツから出ている右腕には刺青がある。

怪しい雰囲気を出している男に、この場にいる全員は戸惑った。

「あの…どちら様でしょうか?」

この場にいる全員を代表してと言うように、校長先生が恐る恐る男に話しかけた。
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