さくらへようこそ
「えっ?」

達也は驚いたと言うように美桜の顔を見つめた。

「あんたが、横山美桜さん…?」

「そ、そうですけど、あなたは一体…?」

美桜は訳がわからないと言う顔をしている。

「あんたが…そうか、あんたが美桜ちゃんか…」

呟くように言った後、達也の目から涙がこぼれた。

「えっ…あ、あの…」

突然泣き出した達也に、美桜は戸惑うことしかできない。

この状況に常連客4人組と安部は訳がわからないと言う顔をしている。

「よかった…。

やっと…やっと会えた…」

達也は泣きながら呟くと、
「えっ、あの…!?」

美桜を抱きしめたのだった。
< 125 / 167 >

この作品をシェア

pagetop