また、キミに逢えたなら。
「嬉しいくせに素直じゃないんだから〜」
そんなお母さんを瑠璃がからかう。
ちょっぴりSなところもある瑠璃。
そんな瑠璃が大好きだった。
「瑠璃ちゃんったら〜」
「へへっ」
「それじゃあ行くわね」
お母さんはそう言って病室を後にした。
「あ、そこ座ってね」
ベッドに腰かけた私は、目の前のパイプイスを瑠璃に勧めた。
「ありがとう。でも良かったよ、元気そうで」
そこに座りながら瑠璃が笑った。
「ごめんね、みんなで遊びに行こうって言ってたのに」
まさか入院することになるなんて、思いもしていなかった。