また、キミに逢えたなら。
「元気そうに見える?」
フッと力なく笑いながら言うシロー君は、よく見ると青白い顔をしていた。
フラつくのか、手すりを掴んでいる。
ぐ、具合、悪いのかな……。
心配になる。
「大丈夫?顔色悪いよ」
「大丈夫、ちょっとめまいがするだけだから。透析後はいつもこうなんだ」
「座って休んだ方がいいよ。あっち行こっ」
「り、莉乃……!?」
「いいから」
シロー君の腕を取った私は、体を支えるようにしてソファーまで歩いた。