また、キミに逢えたなら。


「隣のクラスの男子とWデートするって言ってなかった?」



「あー、それナシになったよ。莉乃が来なきゃ意味ないもん」



瑠璃はまたポッキーに手を伸ばして、小さな口にそれを運ぶ。



「言わないでって言われたんだけど、神崎君が莉乃を誘ってほしかったみたいだよ」



「え?神崎君が私を?」



なんで?


だって、話したことないよね?



「うん、入学式の日に一目惚れしたみたいなんだよね」



「え!?ひ、一目惚れっ!?」



私に……?


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