また、キミに逢えたなら。
「莉乃ももう高校生なんだから。家族でお出掛けなんて嫌よね?」
「え?あ、うーん」
お母さんに見られてギクリとした。
嫌じゃないよ。
嫌じゃないんだけど、なんとなく照れくさいというか。
気まずいというか。
それなら二人で行って来たらいいのにって思う。
「そうか……嫌か。もう、高校生だもんな」
しみじみと感慨深く呟いたお父さんは、シュンと肩を落として寂しそうに笑った。
……お父さん。
なんだかちょっと罪悪感。
そんな顔、しないでよ。
「お兄ちゃんと美緒(みお)さんも誘おうよ!温泉に行きたいな」
お父さんとお母さんの顔を交互に見ながら笑う。
「温泉か、いいな。夏に行くのもまた風情があるしな」
「そうね。ならみんなで行きましょ」
喜ぶ二人の顔を見てホッと胸を撫で下ろした。