また、キミに逢えたなら。


大きくて透き通ったその瞳。


イタズラッ子のように笑う薄っぺらいその唇が、とても魅力的。



「莉乃とじゃなきゃ外出しないって」



うっ。

は、恥ずかしい……。

でも、頬が緩んじゃう。



「へへっ、そっか。嬉しい」



ゴツゴツした大きなシロー君の手をギュッと握り返す。



すると、シロー君は恥ずかしそうに目をそらして小さくはにかんだ。



照れた時のシロー君の反応。



ここ最近色んなシロー君の顔を見る。



だんだんわかって来たつもりだけど、まだまだ色んな顔を見てみたい。



「行きたい場所考えとくね」



そう言って笑うと、シロー君がギュッと手を握り返して来た。


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