また、キミに逢えたなら。


冷たい水が喉を潤して生き返ったような気分になる。



「名前は?何で入院してんの?俺は結城 真白(ゆうき ましろ)」



彼はそんな私の声を無視するように質問を投げかけて来た。



結城


真白……。


綺麗な名前。


色白で透き通ったようなピュアなイメージの彼にピッタリ。



「秋月莉乃、だよ。昨日から肺炎で入院してるの。ちなみに高校一年」



「莉乃、ね。肺炎か。なら俺の気持ちはわかんないかな」



「え?」



意味がわからなくて首を傾げる。


主語を言ってくれなきゃ全くわからない。


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