また、キミに逢えたなら。


……ウソだ。


ウソだっ。


ウソだ。



そんなこと


あるはずない。



そんなこと


信じられるはずないじゃん!



ドクドク

ドクドク


乱れる鼓動。



真実を知るのが

確かめるのが怖くて

病室の前から一歩も動けない。



さらに


中からはすすり泣く声が聞こえて


体がありえないくらいに震えた。



そんなことがあるはずないと頭では思っているのに、涙がじわじわ浮かんで来る。


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