また、キミに逢えたなら。


秋もすっかり深まって、イチョウや紅葉が色付き出して見頃を迎えた。



街中にはマフラーで首元をすっぽり覆う人の姿がたくさん。


身震いするほど風も冷たくなって、もうすぐ冬がやって来ようとしている。



日に日に弱って行くシロー君。



起き上がるのも辛いみたいで、最近は横になりながら迎えてくれることが多くなった。



読むのを楽しみにしていた小説も、しおりの位置がずっと変わっていない。



食欲もないのか、最近じゃずっと点滴をしたまま。



それでもシロー君は、私が行くと必ず笑顔で出迎えてくれる。



だから私も

シロー君の前では極力笑っていた。


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