また、キミに逢えたなら。
だけど現実はそう甘くはなくて。
ドナーが見つからないまま、無情にも時間だけが流れていった。
11月後半。
もうすっかり冬がやって来た。
木々の葉っぱも散って、身も心も寂しくなるそんな季節。
「莉乃ちゃん……」
今日は土曜日。
朝からお見舞いに来ていた私は、背後から声をかけられてハッとした。
「羽生君、おはよう」
「……うん」
眠っているシロー君の傍に立って見下ろす。
綺麗な顔は痩せこけて、以前のシロー君とは違っていた。
「俺……っ、もう辛いよ……!シロのんな姿見んの……っ」
声を詰まらせながら羽生君が言う。
その横顔には涙が滲んでいた。
拳を固く握り締めたまま返す言葉を見つけられずにいると、コンコンと部屋のドアがノックされてガラッと開いた。