また、キミに逢えたなら。
「シロって綺麗な顔してっし。美形っつーの?喋り方もそれっぽいし。名前だって女っぽいじゃん」
カチン
「名前のことは言うなよ」
俺だって嫌なんだよ。
「あー悪い悪い。けど俺は好きだけどな、お前の名前」
カチンと来たのを察したのか、保は申し訳なさそうに謝ってからそう付け加えた。
「俺は嫌いだ」
真白なんて“病気”の俺にマッチし過ぎてて笑えない。
テレビに集中する保に呆れつつ、俺は読みかけの小説に視線を移した。
「あー面白かった」
集中して読んでいたせいか、保の言葉にハッとした。
ドラマが終わったらしく、伸びをする姿が目に入った。