赤い海


「ここがあずの部屋な」

6畳の和室に荷物を置く。

「うん!分かった」

「好きに使ってくれ!」

「ありがとう!」

「うちの約束が1つあってな、」

「うん?」

「おはようとかごちそうさまとかはちゃんということになってるんだよ」

「うん、いいことだね!」

「ちょっとたまにうざいことあるけどな」と笑う。

「ねぇお母さんとかお父さんとかは?」

「あぁ・・うち親いねんだわ。」

「うん、わかった」

「ごめんな」

「洸馬鹿だね。」

「え?」

「だってそうじゃん。洸のせいじゃないのに謝るなんてばかだよ」

「・・・あずありがとう」

「洸ありがとう」

「マネすんなよ」

と笑う洸。

あたしが守るから。
洸の事をちゃんと守るからね。







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