被害妄想ダーリン


「ミッキー!君しかいないんだ!」


「絶対イヤや!」



どうしたんだろ…



「え、何て書いてあるの?」



私が聞くと、



「【あなたとフォークダンスが踊れる女子(踊りながらゴールしてください)】って」



「絶対イヤや!恥ずかしい!!」


確かにそれはイヤだな…



「じゃあヒカル、今回は俺の勝ちだね」



修司くんがそう言う。


「ミッキー、お願い!このままだったら負けてしまうよ!」



「…わ、分かったよ……」



美希は腹をくくったらしく、
フォークダンスを踊る決意をした。



「なんか…皆騒がしくない?」



「ほんとだ…なんだろ」



ゴールへと向かっている修司くんと私は異変に気付き、振り向く。



後ろから美希と妖精が高速でフォークダンスを踊りながら向かってくる。



「アイツらフォークダンス踊りながらなのに早ぇー!!」



あ…そうゆうざわめきだったんだ…
あまりにも早く進む二人に、私達も目を逸らせ無かった。
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