被害妄想ダーリン



見とれているスキに、
抜かされてしまった。




『一着、岩松光太くん』



一着でゴールして妖精は勝ち誇った顔をしていた。



「ごめんね、ジョージ!僕の勝ちだよ!」



白い歯をキラキラと光らせて話す妖精。




………バキッ!!



「痛いよ!ミッキー!」



「うるさい!めっちゃ恥ずかしいわ!」



美希はプンスカ怒りながら先に戻って行った。




「負けたか…」



うん、確かに…インパクトでも負けてたね。






しばらくして、お昼。
教室に戻ってお昼を食べる事にした。




「午前の部では妖精が一点選手か…」



私がそう呟くと、



「そうだね!午後でも勝つけどね!」



自身満々の妖精。
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