被害妄想ダーリン


「く…くやしい」



ショックを隠しきれない修司くん。



「ちょっと待ってや!勝ったんはうちのおかげやろ!?」



美希が怒る。



「そうだね!ミッキーのおかげだね!」



笑顔で答える妖精。



「なんかその言い方腹立つわ~…」



負に落ちない様子の美希。
お気の毒に…



「午後の部も二人が出るの…玉入れがあるのか…」



はあ…とため息をつく美希と私。



お昼も食べ終わり、グラウンドに戻る。




お腹がいっぱいのせいか、
お昼は眠たい。


でもあとちょっとで玉入れが始まる。



「よーし!今度は負けない」



意気込んでる修司くん。



『玉入れに出場する三年男子の方は…』
「「行ってきます!」」



放送がかかった途端、
走って入場口に向かう二人。



「もーええから大人しくしといてほしい」



同感だよ、美希…。
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