意地悪のっぽと強気ちび
「パス!」
「こっち!誰もいないよ!」
自分の参加する種目を決め、各種目別に練習をする。
アヤちゃんは運動神経がかなり良いから、バスケ、リレー、サッカーなど、主な種目にほとんど参加していた。
対して私はそこまで運動神経はよくないから、アヤちゃんに連れられたバスケ以外は、参加必須の綱引きと借り物競争ぐらいだ。
相手チームになってくれている子たちの隙を見て、ドリブルで突破してきたアヤちゃんからゴール前でパスを貰う。
落ち着いてシュートを放れば、シュっと綺麗な音を立ててボールがネットをくぐった。