白苺珈琲店

「あはは……」

アリスは笑ってリビングに戻った。

「アリス、ちょっと来い」

いきなりの呼び出しである。

「何よ?」

アリスは腕組みをした。

「ちゃんと敬語使って、様付けしろ」

「なんでよっっ!そんなのあんたに決められる筋合いなんてない」

「………じゃあ問題出すよ。おはようを言ってみろ」

「おはよ~」

いつも通りの挨拶だ。

「ごきげんようだろ!次、ありがとうは?」

「ありがとうございます」

あてずっぽだ。

「ありがとうございますじゃなくてありがとうございました、だ!じゃあお休みは!」

細かすぎる。

「お休みなさい」

「ちがう!お休みなさいませだよ!」

「あんた細かい!」

「俺の事をなんと呼べばいいんだ?」

「知らない」

「メイ様だっつーの!」


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