強引上司のターゲット


「うひゃあっ!」
ガタンっ!!
「…!!痛っっ」
「わっ!あぁぁぁあ!」
「………っ!!」



………


…………




「大丈夫……?」




「…っぅわあっ!す、すみません!すみません!すみませんっ!!」



はぁ〜〜〜。
なんって…ドジなんだ!
突然視界に入った新庄さんに驚いて奇声を上げた瞬間、一緒に上がった膝をデスクの裏に思いっきりぶづけた…と思ったらバランスを崩してそのまま後ろに倒れ込むところを新庄さんが支えてくれた、というマヌケ極まりない出来事。

しかも、こんなに慌ててるあたしとは別世界にいるのかと思うくらい落ち着いてる新庄さん。
その「大丈夫?」と言う声さえも抑揚がない。


「残業?」


まだ支えられている状態のあたしをゆっくりと戻しながら聞かれる。
そしてあたしが返事をするよりも早く、「今回は特に多かったからね。」と言って自分の椅子に座った。

スマートすぎる…。今でもアタフタしてるあたしと比べて、本当に感情の起伏がない言動だ。
食事も、こんな風に誘われちゃうと何考えてるのか分かんなくなっちゃうんだよなぁ…って、え!?そうだあたし!
新庄さんに誘われて…うやむやなままだった!
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