強引上司のターゲット
な、な!ちょ!待って!
なんで?!なんで!

完全に爆発した頭は熱さで煮え切ってる。


「っぅん!!んー!」

苦しい…でも…。

好きだと自覚した相手のキスは
どうしてこんなにドキドキするんだろう



正直、余裕のない切羽詰まったようなキスにどうしていいのかわからなかった。


「っぷはぁっ…」


長いキスが離れた直後に、足りなかった酸素を思いっきり吸い込みながらも、課長の唇にどうしても目がいってしまう。
課長は自分の濡れた唇を指で拭うと、見たことがないくらいの目力であたしを見た。
その色気といったら、過去最高レベル。


そして…




「新庄のキスもさっきの男のキスも…全部忘れろよ。これで会うのが最後なら、俺の記憶だけ残してやる。」
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