強引上司のターゲット


「すみません、聞き間違えたかもしれないのでもう一度お願いします。」


そう、聞き間違えかもしれないし、もう一回、ね?





「だから、結婚してほしい。」





…ハイ、ありがとうございました。

聞き間違えてませんでしたありがとうございました。

…てゆうか……プロポーズでしたありがとうございました。

なんなら二回も言ってくださってありがとうございました。



………いやいやいや。




いやいやいやいや…!!



えーーーなんで?

なんで?!


なんでそんな命令みたいな言い方すんの?!


“結婚してほしい”と言う言葉に似つかわしくないニュアンス!

とことん、とことん新庄さんだ!



聞き間違えたわけじゃないと解ってからのあたしは、百面相だろう。

カクテルが美味しくてスルスル飲んでしまったことを後悔してももう遅い。
頭は完全にぐるぐるだもん。



一人でアタフタしてるうちに、痺れを切らした新庄さんが話し始めた。


「結婚がすぐに無理だって言うなら、付き合うことから始めても構わない。」


んーーーと……

あ、ダメだ!

これ、酔ってなくてもダメなやつだ!


まるで宇宙人か?と思うような発言に、120パーセント付いていけないと確信した!
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