呪いのテディーボーイ
放課後 裕太が駆け寄ってきた。僕は他の図書委員会の人のめを盗み手短に裕太にいまの事実を話した。
[バカだな~笑笑]
[仕方ないだろ↓]
[いいよ、終わるまで待ってるから]
[ありがとう。じぁ、行ってくる。]
あー嫌だな。
でもこれは仕方ない。図書委員会に入った自分が悪いから。
僕はしぶしぶ両手いっぱいの本を持ち上げた。
三階の図書室にいくためには二つの階段のうち、北の階段のほうからいくほうがあきらかに近い。
三階には図書室といまは使われていない空き教室しかないため図書室にくる数少ない生徒たちも北の階段を使う
だから南の階段はいまは誰も通らない。
図書室につき誰かが電気をつけた。
[本はそこのテーブルに並べて置いてくれ]
置いた人は次の本をとりにしたにおりていく。
窓からの光は一切入らない図書室はとても不気味だ。
本を借りるためのカウンターがあり、本を読むための長テーブルが並んでいる。そして壁を囲むように本棚がたち並ぶ。一番古いだろう本棚の前にポツンとこれまた古いだろう椅子が置いてあった。
誰かが踏み台にでも使ったんだろう。
べつに深く考えるわけでもなく僕は図書室をあとにした。