確信犯



私の秘密の野心が、口から溢れる。






「背負いたかっ、たー……」






――ひとりで罪を


匠との罪を背負っていくコトは、


匠を愛するのと同じコトだったから






その為だったら、


どんな罪でも背負うと決めたから。


それこそが、


私の愛し方だと思ったから。






「――胸が痛いんだ。オマエ見てると、大切すぎて胸が痛いんだよ」






耳の傍で。


匠の吐息と声が漏れて。






囚われる。


同じ血を通わせた、温もりに。






指先を口に含まれたら、


もう――。






1年半以上前より、もっと。


鍛え上げられた匠の厚いカラダに。


気が、遠退くくらい惹かれた。





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