確信犯

❇~❇~❇



八重は、


パソコンの前で動きを止めていた。






八重のメール受信箱は。


“政宗”のメールアドレスで、一件のメールを受信していた。






《無題》






それは、いつものことなのに。


開けるのが躊躇われる。






意を決して、メールを開くと。






《お前は誰だ

何故、知っている》






――そんなの…


こっちが聞きたい






“政宗”は。


『お前』なんて、使わない。






《検索して、知りました

貴方こそ、誰ですか?》






八重は、そう返した。


気味が悪かったけれど、知りたかったのは同じだったから。






――貴方こそ、誰なの?






< 292 / 500 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop