確信犯



そうじゃない。


決して、そうじゃないんだ。






ああ、もう


無駄に翻弄されてる…






だってホントは。


こんな、家族ごっこで和んでる場合じゃない。


匠はどんどん、疲れてる。






自分のペースでは動けない子供の相手をするくらいなら。


白澤印刷のコトをやればイイ。






『オヤジのコト、俺に預けてくれ』


匠がそう言ってから。


状況は、変わってる。






普段の仕事に加えて、白澤有雅のコトを裏で対処するのは。


きっと骨が折れる。


匠は、監視されてるから。






だけど、休ませようとすれば。


『俺のコトがそんなに心配なんだ』と誤魔化されてしまう。






なんて…面倒くさい男なんだ。





< 298 / 500 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop