確信犯



ドコか。


切れない関係だと、自信があった。


“兄妹”だから。


切れるワケないって。






そんな思考に甘えて。


そんな絆に甘えて。


私は大バカだ。







分かってもらおう、なんて。


思ってたんじゃない。


そんなコトが吹っ飛ぶくらい。


守られていた自分にヘドが出る。






匠も、美濃部さんも。


2人の兄たちは、世論の熱さを知っていたのに。


私の耳に届かないようにした。






美濃部さんは、情報検索のツールを私から奪って。


匠は“教えない、話さない”コトで。






電車の中の、広告の文字。


乗車してる人々。


全てが、針みたいに突き刺さる。





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