確信犯

 因果応報


❇~❇~❇



最初は。


白澤有雅から始まった。


蔑ろに、蔑まれて、棄てられた母。






だから。


私は、やり返した。


母と祖母の、悔しさを届けた。






今度は。


白澤有雅が、私に仕掛けてきた。






やったら、やり返される。


そんなコト、分かってたけど。






やり込められたままで。


母と祖母のキモチを、思い知らせないまま黙ってるなんて。


どうしてもできなかった。






――因果応報、か


うまいコト言うなぁ






執着したのは。


誰よりも――私だ。






「次は、お前の子供の番だな」






白澤有雅が底光るような瞳で。


告げた言葉に、固まりそうになる。





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