確信犯

❇~❇~❇



白澤印刷の会長室の隣。


仮眠室に集うのは。






私を解放したばかりの、政宗。


衣服を整え始めた、奥平チーフ。


眉間に皺を寄せた、白澤有雅。






両手首の拘束を解かれた私を。


甘やかすように見下ろす、匠。






何だか、ちぐはぐ


そうは思っても。


白澤の血筋は、4人もいる。






「…何をふざけた事を――」



苦々しさをあらわに。


最初に言葉を発したのは、


白澤有雅で。






「――和三盆のチーズケーキ。美森の実家が作ったんだ。重箱に見立てた包装のヤツ。白澤印刷のパーティーで土産にしたけど覚えてる?」






アンタの好物だったろ?


遮るように匠が。


白澤有雅に向かってそう言った。





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